Top Message

トップメッセージ

株主・投資家の皆様へ
株式会社ブロードバンドタワー
代表取締役 会長兼社長 CEO
藤原 洋

株主・投資家の皆様へ

~2020年12月期第2四半期決算を終えて~ 

ニューノーマル(新常態)への急速なシフトが進む日本経済の中にあって、当社は、加速化するDX(デジタルトランスフォーメーション)拠点として新大手町データセンターを位置付けた事業展開を進めております。そのような激しい変化の中、2020年12月期の第2四半期決算を終了しましたので、その概要を要約させて頂きたいと存じます。

当第2四半期(2020年1月から6月)における連結決算は、売上高8,683百万円(前年同期比19.6%増)、営業利益387百万円(前年同期は197百万円の損失)、経常利益394百万円(前年同期は207百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益306百万円(前年同期は342百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

連結業績につきましては、ブロードバンドタワー本体が中心として展開するコンピュータプラットフォーム事業セグメントにおいて、新大手町データセンターの契約率と稼働率の上昇、クラウドソリューションでは、自社製クラウドC9とパブリッククラウドの受注増、また、データソリューションでは、DELL EMC社製アイシロンとScality社製SDS(Software Defined Storage)が共に伸長し、計画以上の営業拡大を行うことができました。ニューノーマルの中核となりつつあるテレワークの伸長と共に益々その重要度が増しているサイバーセキュリティ事業を担うティエスエスリンクの業績も継続して堅調に推移しました。

メディアソリューション事業セグメントの中核事業を担うジャパンケーブルキャスト(JCC)とその子会社の沖縄ケーブルネットワーク(OCN)(以下、2社あわせて、JCCグループ)も、連結業績に寄与しました。

また、IoT/AIソリューション事業セグメントの中核企業であるエーアイスクエアは、売り上げが増加し、自然言語処理にフォーカスしたAI分野において、主力製品の新規顧客獲得が進み、AI社会の到来を先取りした事業基盤を整備することができました。

全体としましては、2020年12月期第2四半期は、2019年9月に完了させた新データセンター第2期工事への先行投資が回収期に転じたため、連結営業損益、連結経常損益は増益となり、親会社株主に帰属する四半期純利益も、その結果、増益となりました。総括的には、新大手町データセンターへの先行投資期間を終了し、本格的な事業拡大期となる2020年12月期の折り返し点となる第2四半期業績は、予想を上回る結果となりました。

今後は、ブロードバンドタワー本体が提供する新大手町データセンター、クラウドソリューション、データソリューションの3つの事業、ティエスエスリンクの提供するサイバーセキュリティソリューションからなるコンピュータプラットフォーム事業の黒字幅の拡大を目指します。また、将来の成長事業と見込まれるIoT/AIソリューション事業では、グローバルIoTテクノロジーベンチャーズの投資事業の進展がみられるため、投資先企業との連携事業を推進する所存であります。また、エーアイスクエアの提供する「QuickQA」(AIによる自動応答エンジン)、「QuickSummary」(AIによる自動要約エンジン)という2つのサービスの新規顧客獲得が進んだため、DXの中核を担うRPA(Robotic Process Automation)ソフトウェアプラットフォームにフォーカスしたAI事業の拡大を推進いたします。

最後に、第2四半期には、ニューノーマル時代における営業拡大を目指し、他社とのアライアンス拡大の仕組みとして、「スーパーテレワークコンソーシアム」設立に向けた基本合意と「北海道ニュートピアデータセンター研究会」への参画を通じ、積極的な対外活動を行うことと致しました。新型コロナウイルス感染症拡大の中で、2020年12月期につきましては、予想を上回る中間期(第2四半期)業績を達成することができましたので、ニューノーマル社会におけるDXを担う企業として、通期業績の向上を目指して後半の事業展開を行いたいと存じます。引き続き、尚一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

2020年8月 7日
株式会社ブロードバンドタワー