Top Message

トップメッセージ

株主・投資家の皆様へ
株式会社ブロードバンドタワー
代表取締役 会長兼社長 CEO
藤原 洋

株主・投資家の皆様へ

~2019年12月期第3四半期決算を終えて~ 

新大手町データセンターの本格的運用を控え、新たな事業拡大期を迎えました。そこで、2019年12月期の第3四半期決算を終了しましたので、その概要を要約させて頂きたいと存じます。

当第3四半期累計期間(2019年1月から9月)における連結決算は、売上高10,840百万円、営業損失250百万円、経常損失273百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失529百万円となりました。

連結業績につきましては、ブロードバンドタワー本体が中心として展開するコンピュータプラットフォーム事業セグメントにおいて、第2四半期に続いて、データソリューション事業が堅調に推移しました。メディアソリューション事業セグメントの中核事業を担うジャパンケーブルキャスト(JCC)とその子会社の沖縄ケーブルネットワーク(OCN)(以下、2社あわせて、JCCグループ)、新たに株式交換で完全子会社化した当社グループのコンピュータプラットフォーム事業セグメントの新分野であるサイバーセキュリティ事業を担うティエスエスリンクの業績も継続して堅調に推移しました。また、IoT/AIソリューション事業セグメントの中核企業であるエーアイスクエアも、売り上げ増加に貢献しました。全体としましては、2019年12月期通期は、新データセンターへの先行投資によって、営業赤字と経常赤字を計上する予想となっております。総括的には、第2四半期において実行した第三者割当による新株式、行使価額修正条項付第10回新株予約権及び無担保社債(私募債)によって資金調達が当期に完了し、新大手町データセンターへの投資を継続しながら本格的な事業拡大期となる2020年12月期へ向けての準備ができました。

去る、7月19日には、5G/IoT通信展(リードエグジビション社主催)では、『5Gにおける新たなビジネスチャンス』と題して新データセンターの社会的意義と事業戦略についてお話させて頂きました。ここでもお話させて頂いた通り、2019年12月期は、5G時代を先取りする新データセンターへの先行投資を終了し、第4次産業革命の中核技術となるAI事業の強化、益々重要度の増すサイバーセキュリティ事業への強化を行っており、第2四半期での連結業績に寄与し始めた、ティエスエスリンク事業をさらに拡大する準備ができました。この結果、成長基調にあるエーアイスクエア、JCCグループ、ティエスエスリンク、ブロードバンドタワー本体との相乗効果を生み出す予定です。また、OCNは、8月から沖縄初の日本テレビ放送網株式会社の提供番組の放映を開始し、ラグビーワールドカップ日本大会の開催が重なったこともあり、事業拡大が見込まれております。この地域密着メディアを次世代の情報通信ネットワークのモデルとして位置づけ、当社が参加している沖縄オープンラボとの連携によって、ローカル5Gの試験サイトとして、また、4K/8Kンターネットによる動画配信の試験サイトとして活用してまいります。また、エーアイスクエアの提供する「QuickQA」(AIによる自動応答エンジン)、「QuickSummary」(AIによる自動要約エンジン)という2つをRPA(Robotic Process Automation)を担うソフトウェアプラットフォームとして本格的な販売を、第2四半期から継続して強化しております。これらのグループ総合力を発揮しながら事業展開を行うことで、コンピュータプラットフォーム事業をブロードバンドタワーの本体事業とし、サイバーセキュリティ事業、IoT/AIソリューション事業およびメディアソリューション事業を子会社にて行うことで、さらなる業績向上に向けて尽力させて頂きますので、宜しくご支援・ご協力の程お願い申し上げます。

2019年11月 8日
株式会社ブロードバンドタワー