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株主・投資家の皆様へ
株式会社ブロードバンドタワー
代表取締役 会長兼社長 CEO
藤原 洋

株主・投資家の皆様へ

~2016年6月期第3四半期決算に寄せて~ 

第二創業期に入り、私を中心とする新経営体制になって4期目を迎え、当時から現在に至る事業内容の効率化と新規事業の準備の真価が問われる2016年6月期において3四半期が経過致しました。

このような経過の中、2016年6月期第3四半期の決算内容につきまして、最初に要約させて頂きたいと存じます。

当第3四半期における連結決算は、連結売上高25,766(前年同期23,621百万円、9.1%増)、連結営業利益448百万円(前年同期662百万円、32.2%%減)、連結経常利益386百万円(前年同期662百万円、41.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失△78百万円(前年同期は161百万円の利益)となりました。

当第3四半期連結決算における増収の主要因は、ファッションビジネスプラットフォーム事業においてビービーエフが行うECサイト構築とブランチアウトが行うファッションホールセール事業の好調によるものです。また、減益の主要因は、新規事業である決済関連事業、IoT関連事業、および動画配信事業における先行投資による販管費の増加によるものです。

特に、当第3四半期において、自社のデータセンターとクラウドサービスを社内で利用するB2BおよびB2Cの新サービスについての「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」基盤の整備を終え、追加の顧客獲得を行いました。具体的には、IoT機器のためのクラウド・セキュリティ基盤の追加開発を、一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会等から受注致しました。また、IoT機器から「検知」されるビッグデータ解析に基づき、「判断」と「操作」を実現する人工知能の開発会社である、AIスクエア社の設立後、第一号案件を受注致しました。さらに、私が昨年(平成27年)6月24日に経済産業省、総務省共管の一般財団法人インターネット協会理事長に就任し、同法人内のIoT推進委員会委員長を拝命され、同年7月より開始した3つのWG(ワーキンググループ)、すなわち、ビジネス検討、実証実験、デバイスプラットフォーム検討WGを通じて、IoT関連事業の企業間連携をさらに進めることができました。また、新たにIoT事業を推進するためのベンチャーキャピタル運営会社である、グローバルIoTテクノロジーベンチャーズ株式会社を、当社を主としてインターネット分野における事業経験者、起業経験者と共に、共同出資で設立し、さらなるIoT事業拡大の準備を行いました。

当第3四半期を総括しますと、創業以来16年を経過したデータセンター事業をコアとする、コンピュータプラットフォーム事業が、大きな転換点を迎え、当社のデータセンター技術、クラウド技術、およびストレージソリューション技術を活用し、Fintechに挑戦する100%子会社Lyudia社による決済関連事業の進展、当社本体およびAI(人工知能)事業を展開するAIスクエア社の活動強化、資本業務提携先のエブリセンス社とセキュア社によるIoT関連事業の強化、およびアンカーパーソン.TVによる動画配信事業への重点化を進めました。また、ビービーエフグループが展開するファッションビジネスプラットフォーム事業は、BBFと子会社ブランチアウト社のシナジー効果が拡大しました。

第2創業期4年目を迎えた、2016年6月期におきましては、当第3四半期時点では、連結業績は、利益面では前年度より下回っているものの、業績予想に対して上回っており、コンピュータプラットフォーム事業における事業の進展と共に、100%子会社であったLyudiaを、世界最大の決済ソリューション企業である、フランスのインジェニコ社との合弁事業とすることが決定したため、通期では、前年度よりも、上回る見通しですので、今後とも、ご支援・ご協力の程宜しくお願い申し上げます。

2016年5月11日
株式会社ブロードバンドタワー