株式会社スポーツエンターテイメントアソシエイツ

  • 業種

    WEBサイト、WEBメディアの企画、制作、運用

  • 課題・要望

    AWS上へのWEBサイト構築

  • 製品・サービス

    クラウド

  • クラウド
  • WEBサイト、WEBメディアの企画、制作、運用
  • AWS上へのWEBサイト構築
サッカーやラグビー、陸上など、さまざまなスポーツの団体、チームのWEBサイト、スポーツメディアの企画、コンテンツ制作などを担ってきたスポーツエンターテイメントアソシエイツ。基盤にはブロードバンドタワーのクラウドサービスを利用していたが、2022年、ある学生スポーツ団体のサイトリニューアルの依頼を受けて、AWS上に新サイトを構築した。AWSの利用は初めての試みであったが、ブロードバンドタワーの支援を受けて短期間の構築、かつコストを抑えた運用を実現した。
導入効果
  • 〇 スポーツエンターテイメントアソシエイツとしては初めてのAWS上でのサイト構築であったが、BBTowerのサポートを受け短期間に構築
  • 〇 AWSの豊富なサービスメニューから、必要なサービス、適するサービスをBBTowerが提案。コストを抑えつつサイトを構築
  • 〇 大会や試合の日に急激にトラフィックが伸びても、安定して情報を更新し続けられる信頼性の高いサイトを運用

学生スポーツ団体のWEBサイトをAWS上にリニューアル。
BBTowerの支援を受け、短期間の構築、かつ低コストで運用できるサイトを実現。

WEBサイト、メディアの企画、制作、運用で
スポーツの発展に貢献

株式会社スポーツエンターテイメントアソシエイツ
代表取締役社長
霜越 隼人氏
さまざまなスポーツ団体のWEBサイト、WEBメディアの企画、制作、運用などに、数多くの実績を持つスポーツエンターテイメントアソシエイツ(以下SEA)。代表取締役社長の霜越隼人氏は、SEAの特徴として「スポーツ専門に手掛けてきた点」を挙げ、「かつては焦点が当てられなかったスポーツ競技、才能があるのに知名度が低い選手もいました。しかし現在は、メディアサイトやSNSなど、さまざまな形でスポーツや選手の情報が広がっています。新たなファンの増加につながったときは、やりがいを感じますね」と述べる。

一方「スポーツならではの難しさもある」と語るのは開発を担当する外山浩二氏だ。選手個人や試合の魅力を正確に伝えるためには、スポーツ団体の公式サイト、メディア、SNSなど、それぞれの媒体の差異と役割を認識し、適切な情報の出し方を工夫しなければならない。

また、システムを運用するものとして「トラフィックの急増が悩ましい」とも語る。

「試合、大会のある日はアクセス数が増え、データのトラフィックが通常の40倍くらいに急増します。特に話題になるイベントの際には、瞬間的なピーク時に100倍を超えることもあるほどです」(外山氏)

そのSEAが運営するシステムの基盤として10数年にわたり利用されてきたのが、ブロードバンドタワー(BBTower)のインフラだった。BBTowerが所有、管理するデータセンターを使い、基盤となるクラウドサービスや監視サービス、セキュリティー関連サービスなどを利用してきたのである。

「24時間365日情報を提供し続けるスポーツメディアの基盤は、何よりも安定性、信頼性が重要です。特に大会当日にアクセスできないと大変なことになるのですが、BBTowerの基盤ではこれまでトラブルを起こしたことがなく、信頼してお任せできました。インフラ基盤だけでなく、監視、運用、セキュリティーもワンストップで対応してくれるので、相談や問い合わせが1本化できる点も安心です」(外山氏)

AWSの構築パートナーとして
BBTowerを選択

2022年、とある学生スポーツ団体のサイトにおけるリニューアルプロジェクトの話がSEAに舞い込んできた。その学生団体では、学生自身が主体的に運営を行い、自ら写真や文章を用意し、アップロードして更新してきたという。ただし、サイトは数十年前に構築したものを継続して使っていたため、「特定の端末以外では更新作業ができない」「デザインがスマートフォンに対応していない」といった課題が表面化していた。

ただリニューアルしたいという思いはあっても、定期的に開催される大会などを運営し、サイトで情報を更新、運用しながら、リニューアルを手掛けるのは困難だった。卒業のたびにスタッフが入れ替わり、継続的なプロジェクトが難しいという学生特有の問題もあった。

しかし2022年に満を持して、「サイトをAmazon Web Services(AWS)上に構築し直そう」というプロジェクトを立ち上げ、スポーツサイトのシステム構築に実績のあるSEAに話を持ち掛けたのである。

AWSを選んだ大きな理由には、アクセスの増減が激しいスポーツサイトに適しているスケーラビリティーが挙げられた。例えば、オートスケール機能を使えば「急激にトラフィックが上昇した」ときでも自動的にリソースを追加できる。

その話を受けて、すぐにSEAはBBTowerに連絡をとった。SEAにとってはAWSでの構築は初となるため、AWSの認定パートナーでもあるBBTowerに相談したのである。

「AWSには、いろいろなサービス、機能が豊富に用意されているのが魅力です。しかし、たくさんのメニューから最適なサービス、機能を選定するには、AWSの知見が不可欠です。その点、AWSの認定パートナーでもあり、スポーツメディアを運営するコツ、SEAの運用方法などを熟知しているBBTowerであれば、AWSのサービス、機能に関するサポート、構築代行作業などを適切に支援してもらえると期待しました」(外山氏)

BBTowerに相談すると、AWSのサービスから「SEAが以前から利用しているものと同じサービス」や「類似しているサービス」を紹介してくれた。使い慣れたものであれば、運用管理の負担も軽減される。

もうひとつの懸念はコストだった。従量課金制のAWSは、利用するサービスが増えたり、トラフィックが増えれば金額も高くなる。他社にも声をかけてコストを試算してみたが、それらと比べてもBBTowerが提示したコストは「格段に抑えられていた」という。

「想像以上に低い金額が提示されていて、驚きました。たくさんのサービスを申し込んでいたら、コストが跳ね上がっていたかもしれませんが、BBTowerは必要な機能を絞り込んで、コストを抑える方法を考えてくれたのです」(霜越氏)

こうしてBBTowerとともにSEAがサイトリニューアルのプロジェクトを推進することになった。

本当に必要なサービスを選定して、
コストを抑えた基盤を構築

株式会社スポーツエンターテイメントアソシエイツ
開発担当
外山 浩二氏
2023年1月、WEBサーバやDBサーバとなるAmazon EC2、ロードバランサーのAWS ALBなどを用いてBBTowerが基盤を構築した。

その後、2月から4月にかけてSEAがCMSなどのシステムを構築、4月にはBBTowerが提供する監視サービス「MonitoringServicePlus」を設定して監視を開始し、新サイトを公開した。

この短期間でのプロジェクトにおいて、両社の会議は1回だけで済んだ。

「事前に記載しておいたヒヤリングシート、構成図を見ながら打ち合わせをしました。AWS特有の用語についてもBBTowerに確認を取りながらヒヤリングシートを埋めていきましたが、資料や説明も非常にわかりやすく、『こうやればAWSで構築できるのか』ということが見えてきました」(外山氏)

「BBTowerが要件定義から、設計、構築、監視・運用まで一貫したサービスを提供し、わずか一ヶ月で基盤構築を終えてくれました。基盤部分を一任できたので、当社は学生さんたちの意見を聞いて、希望するデザインに応えられるCMSの構築などに専念できました」(霜越氏)

2023年4月の稼働後も、監視の設定や静観対応の変更作業などの際に、BBTowerのサポートに作業を依頼している。

「スポーツは、試合や大会が開催されるオンシーズン、休みに入るオフシーズンがあります。当然オフシーズンはニュースも少なくなり、アクセスも減るので、設定変更を行います。BBTowerはフットワークも軽く、依頼するとすぐに作業してくれますので、そのぶん当社の作業に余裕が生まれます」(外山氏)

さらなるスポーツサイトの発展をめざして

新サイトにリニューアルしたことで、学生団体のWEB運営も容易になっている。最大のメリットは、「スポーツの情報をリアルタイムに更新できる」点だ。以前は、事務所にある特定の端末からのみ更新可能だったが、今ではいつでもどこからでもCMSに記事を投稿、修正ができるようになった。

またデザインも記事が見やすいように一新され、他の大会サイトやSNSとの連携などの機能面も強化された。パソコン、スマートフォン、タブレットなど、デバイスによって最適な形式で表示できるようになり、学生やOBからも評判だという。

「トラフィックが高くてもサイトの更新、運用がスムーズにできているのは、何より基盤が安定しているからです。BBTowerが構築、運用してくれる基盤は、BBTower自身が提供するクラウドサービスでもAWSでも、非常に信頼性が高く安定しています」(外山氏)

これからのスポーツサイトの役割を展望し、霜越氏は「まだまだやるべきことは残っている」と語る。

「WEBサイトの強みのひとつは、過去のデータです。スポーツ団体には膨大な記録が蓄積されていますが、意外なことに、公開されている資料は多くありません。それらは、スポーツごとに異なる特性や記録の意味を理解している人が整理することで、生きたデータになります。そういうところに当社のノウハウを注ぎ込み、WEBならではの特性を生かした、スポーツ業界の発展に寄与するサイトづくりに挑戦していきたいと思います」(霜越氏)
企業名
株式会社スポーツエンターテイメントアソシエイツ
https://www.sportsea.co.jp/
設立
2002年11月
所在地
東京都港区新橋3-5-11
プラザ新橋6F
事業内容
スポーツ団体のWEBサイト企画・制作・運用、スポーツに関するWEBメディアの企画・制作・運用