株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン

  • 業種

    ゴルフポータルサイトの運営

  • 課題・要望

    オンプレミスからマルチクラウドへのシフト

  • 製品・サービス

    データセンター、クラウド

  • データセンター
  • ゴルフポータルサイトの運営
  • マルチクラウドへのシフト
ゴルフ専用ポータルサイトの運営などを通して、国内のゴルフ業界を支えているゴルフダイジェスト・オンライン。同社ではマルチクラウドを利用してさまざまなサービスを提供している。そのマルチクラウド環境を支えているのが、ブロードバンドタワーの「データセンター」「閉域網接続サービス」、および「運用支援サービス」だった。
導入効果
  • 〇 パブリッククラウド同士を相互接続する拠点として、BBTowerの「大手町DC(第1サイト)」を利用。
    オンプレミス、クラウドの両方に知見を持つBBTowerがマルチクラウド推進を支援
  • 〇 データセンターや運用支援、管理などがフルマネージドで提供されているため、トラブル発生時の原因切り分けや解決、システム拡張も迅速に
  • 〇 専任SEを配備し、いつでも気軽に相談できる体制を構築。将来のシステム拡張に向けて「ともに並走してくれる事業者」という連帯感

ゴルフの次世代化を目指して、柔軟でスピーディー に拡張できるマルチクラウド環境を。
データセンター、運用管理、クラウド利用までをBBTowerがワンストップで支援

ゴルフビジネスの次世代化を牽引するために、
新しい取り組みに挑戦

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン システムマネジメント本部 本部長
山外 芳伸 氏
国内最大級のゴルフポータルサイトを運営し、ゴルフ場の予約やメディア配信、ゴルフ用品の売買、ゴルフレッスン、ゴルフ練習場ビジネスなど、さまざまなサービスを提供しているゴルフダイジェスト・オンライン(以下GDO)。システムマネジメント本部 本部長の山外芳伸氏は「私たちが提供するサービスの第一の目的は、『ゴルフ業界が盛り上がること』。当社では、ゴルフを専門にさまざまな情報や、サービスを、ゴルファーはもちろん、ゴルフ場、用品メーカーの皆さまに届けてきました。近年ではAIのような新テクノロジーにも積極的に取り組んでいます」と語る。

GDOでは2017年に、サービス提供のためのITシステムを、オンプレミスからマルチクラウドへとシフトした。各サービスをAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure上に構築しなおし、パブリッククラウドとの接続拠点としてデータセンターを利用したのである。

その運用管理を担当しているシステムマネジメント本部 インフラマネジメント室 クラウドアーキテクトの松澤悦郎氏は、「パブリッククラウドの閉域網とつなぐ専用線をデータセンターに引き込み、データセンター内でパブリッククラウド同士を接続して活用する仕組みにしました。こうすることで、パブリッククラウドが異なっていてもシステムが連携して機能するようにしたのです」と説明する。

この仕組みには「クラウド選定の自由度が高い」という利点が挙げられる。

「当社ではさまざまなゴルフに関わるサービスを提供していますし、今後も増えていくでしょう。その際、『それぞれのサービスに適したパブリッククラウドを選べるようにしておきたい』『AWS、Azure以外のクラウドを追加できる拡張性も持たせたい』と考えていました。そこで、データセンターを使って連携させることで、マルチクラウドとしての自由度を高めたわけです」(山外氏)

とはいえ、パブリッククラウド間の通信が安定しなければ、「ECで注文を受けた商品を出荷できなくなる」などのトラブルにつながりかねない。だからこそ、各システムを接続するネットワーク拠点としてのデータセンターの品質が重要となる。

マルチクラウドを目指して、
クラウドにもデータセンターにも強いBBTowerを選定

クラウドにシフトした当時のデータセンターは、オンプレミス時代から継続して利用していたものだった。ところが、データセンターの利用目的が変わったため、さまざまな面で不都合が感じられるようになってきたという。

まずデータセンター事業者から、監視運用サービスや閉域網接続サービスなどが提供されておらず、異なる事業者のサービスを別途契約し提供を受ける必要があった。「セキュアで安定した運用を維持するためには、運用管理、監視サービスの利用は必須です。ところが、異なる事業者のサービスを組み合わせて使っていたために、トラブル発生時には各事業者と連絡を取る必要があり、原因を突き止めて解決にたどり着くまでに大変な労力と時間を要していました」(山外氏)

また新しいシステムを追加する場合には、既存のシステムとの接続に「新しいネットワーク」や「専用線」を新たに敷設する必要があった。松澤氏は、「新しい機器の設置、ケーブルの配線などは、現地まで足を運んで作業をしていました」と振り返る。

そのうえ、当時利用していたデータセンターでは、毎年のようにサービス改訂が行われており、松澤氏は「長期的に利用するには、不安がある」と感じていた。

そんなおり、別プロジェクトのインフラを担当していたブロードバンドタワー(以下、BBTower)が大手町に構えるデータセンターを見学する機会があった。

「24時間365日体制でサービスを提供していくなら、BBTowerのようなデータセンターが望ましい。BBTowerなら、データセンターという施設、運用管理、閉域網接続などのサービスもまとめて、ワンストップで提供してくれます。また利用料金の頻繁な変更がないことも、ビジネスを継続して提供していくうえでの安心材料になりました」(松澤氏)

このときの見学で好感触を得たことから、2020年3月、BBTowerが東京に構えるデータセンター「大手町DC(第1サイト)」と、パブリッククラウド間を接続するための閉域網接続サービス「dc.connect(2022年よりサービスを拡張し、名称を「dc.connect Nex」に変更)」の契約を決め、旧データセンターからの移行を実施した。さらに2021年には「MSP監視運用サービス」を追加契約している。

移行時に感じた融通性の高さと、
迅速かつ丁寧な機器の設置、配線を評価

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン システムマネジメント本部 インフラマネジメント室 クラウドアーキテクト
松澤 悦郎 氏
2020年3月、旧データセンターから「大手町DC(第1サイト)」への移行は、GDOの利用者への影響を極力低減できるようにと、深夜に実施することにした。移行時には、以前のデータセンターで使用していた機器を持ち込みつつ、約半数の機器を新調して設置している。

「BBTowerを通して購入した新しい機器だけでなく、古い機器の設置、ケーブルの配線などもBBTowerが設置してくれました。以前のデータセンターから持ち込んだ機器まで作業してくれる事業者はあまりないのではないでしょうか。

設置作業はとても早くて丁寧でしたが、何より高く評価した点が『配線の美しさ』です。各ケーブルにタグもつけて『どこと接続しているケーブルか』を視認できるようにしてくれたので、従来の環境よりも格段にきれいに、便利になっています」(松澤氏)

すべてのサービスに対して
BBTowerがワンストップでスムーズに対応

以前、トラブル発生時の原因究明や対処に時間がかかっていた問題も、ワンストップでの対応が可能なBBTowerに切り替えたことでスムーズになった。

「構築作業を担当した事業者と、運用管理、監視のサービスを提供してくれる事業者が同じなので、原因の切り分け、対処も迅速ですし、たらい回しにされることもないので安心して利用できます」(山外氏)

機器が故障したときの対応も早い。以前は、新しい機器の手配に数日、交換作業に1日かかっていたような故障も、BBTowerのフルマネージドサービスに任せたことで数時間内に作業を終えられるようになった。

関連する他のサービスの管理も一本化された。以前は別契約であったパブリッククラウドとの契約もBBTowerに統合し、dc.connect Nexを利用することでBBTowerがまとめて管理してくれるようになった。

松澤氏は、大手町DC第1サイトに移ったことのメリットとして、「ネットワークや機器などの構成の自由度が高まり、拡張しやすくなっている」点を挙げた。

移行直後の環境ではサービスを追加するたびに新しく専用線を敷設する必要があったが、2021年にBBTowerに相談したところ、提案されたのが別のネットワークと接続するための機器である「トランジット」の追加だった。

「トランジットによって、拡張が簡単になるだけでなく、新しいサービスをスピーディーに立ち上げられるようになりました。また、ネットワークを拡張する際にはサービスを一時的に止める必要があったのですが、トランジットがあれば停止することなく拡張できる点も大きなメリットです」(松澤氏)

専任のSEが自社のエンジニアと並走して対応。
新規事業への提案力にも満足

BBTowerのデータセンターやサービスを利用して約3年が経過し、「ともに並走してくれる事業者」という印象を強く受けているという。その要因には、BBTowerが敷いている「専任SE制」があった。BBTowerでは問い合わせ用のサポート窓口のほかに、クライアントごとの専任SEを配置している。GDOの社内には何人ものエンジニアがいるが、それぞれが日常的にチャットを使ってスピーディーに専任SEに相談しているという。

「週2回程度の頻度で連絡を取っていいます。『今度、新しいサービスを考えているんだけど』という相談も気軽に話ができるのもいいところです。専任SEはこれまでの経緯を把握しているので、ゼロから説明する必要がありませんし、計画を実行に移す際もスムーズに進みます」(松澤氏)

山外氏はBBTowerの強みとして、「パブリッククラウドとデータセンターの両方の知見が豊富」という点を挙げた。

「当社はパブリッククラウドとデータセンターを組み合わせて活用していますので、どちらにも精通しているBBTowerは要件に添った適切な提案をしてくれました」(山外氏)

山外氏はこれまでの3年を振り返りつつ、「将来に向けて実現したいことを構築しやすい環境が作れた」という手ごたえを述べ、「GDOは、時代に即したサービスを随時提供することで、ゴルフビジネスの次世代化を切り開きたいと考えています。ともに並走してくれるBBTowerがいるからこそ、当社のエンジニアはサービスの改善、新サービスの立ち上げに注力できます。今後とも、当社の目指すゴールを目指して一緒に走り続けていただければと期待しています」と口にした。
企業名
株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン
https://company.golfdigest.co.jp/
設立
2000年5月
所在地
東京都品川区東五反田2-10-2
東五反田スクエア8階
事業内容
ゴルフ場予約、ゴルフ用品販売、広告、メディア事業、レッスン事業、練習場ビジネス