村井 純

株式会社ブロードバンドタワー取締役

慶応義塾大学環境情報学部 教授

皆さん、今ご紹介ありました、取締役って書いてあるけど社外取締役ですので、今日はどっちの立場でやればいいのっていって、話せばいいのって藤原さんに聞いたら、どっちでもいいよって。一番下の一行だけで、いこうとおもうのですけれども。まずは社外取締役ですから、今日は皆さまお集まりいただきましてありがとうございます。それから、もう一つは、今度はお客さんになりまして、藤原さん、ブロードバンドタワーの皆さま、20周年おめでとうございます。あとは勝手なこと言っていいので。さっき、今日配られる資料はまだ見てないと思うんですけど、あらかじめ、ARPANETからインターネットが始まったっていうのは、それだけで言ってほしくないっていうのがいつも私、言ってるんですけど、誰に言ってもだめですね。インターネットは軍事関係を民政化したっていう、これもうそですので。そこら中で言ってんですよね、そうじゃないんですかって言われますけども、正確にはDARPAの研究資金っていうのは純粋にアドバンストリサーチの研究資金で、それがパケット交換をやっていたっていうのがあった。もっと大事なことがあって、それを書いてよってさっき藤原さんに言ったんだけど、それはUNIX、ベル研がUNXIXっていうコンピューターのオペレーティングシステムを人間のために作った、初めて。つまりベンダー、コンピューター会社ではなくて、人間が作ったソフトウエアなんですよ。、これが69年。この二つがバークレーで結婚したんですね。カリフォルニア大学、バークレーで80年。それで、みんながバークレーのBSDっていうソフトウエアを使ってたところに、またDARPAがバークレーにファンドするんです。そこにTCP/IPっていうソフトウエアを入れるんです。そのときもう僕らはずっと一緒にやってまして、それが世界中に広まってた4.1 BSDって広まってて、TCP/IP入れて4.2 BSDバージョンにしたから自動的にTCP/IPが世界中に広がった。これがインターネットのきっかけなんです。ということは何か。OSでソフトウエア書いてるやつが偉かったっていうのと、それから大学が偉かった。大学が配ってたソフトウエアでオープンソフトウエアの最初のがBSDなんです。ここで、だからインターネットの思想っていうのは結局大学に配ってましたから。そうすると、地球全体でコンピューター使ってた人は全部BSD使ってたんですよ。そこにいきなりTCP/IPを入れたので何が起こったかというと、インターネットの、皆さん、一個だけでたらめなことが起こったんです。一つだけ挙げるとしたら何だと思います? 地球を一つにしちゃった。これがインターネットって片仮名で書くとインターネットなんだけど、英語で書くとInternetなんです。「I」がキャピタライズする。分かってます? 地球で一個しかないんです。ネットって訳すときあるでしょう。このネットがいけないんだって。「N」、英語だとキャピタライズで大文字ですよね。だから一個しかないってことは英語だと分かるんです。でも片仮名だと分かんないんです。つまり、人類が地球で一個の空間をつくったのが最初の業績なんです。そうすると、これでさっき山極先生とも話したんですけど、人類は70億人つながっちゃいますよ、これ。それで、ゴリラは70億人つながってないでしょう。どうしますかっていう。つまり、これがやっぱ私たちが今からできることなんですけど、もう一個、すごい業績があります。皆さん、このビジネスの話、今日出てきたけど、インターネットってコンピューターとデジタルデータを使うんですけど、皆さんが学生時代に使ってたコンピューターと、今日のスマホとどっちが偉いかと思います? 今日のスマホですよね。年倍偉いと思います? 数え切れないですよね。ので、あらゆるデバイスがデジタル化されて、ポケットの中に入ってるんです。つまり、ほとんどあのときの研究資金で使ってたコンピューターからいったら、ただですよね。今日持ってるのは。インターネットを使うのただ、デジタルデータにつなぐのもただ、計算するのもただ、あのときと比べれば。つまり、これコストがすごく少ないんです。新しいことやるコストがものすごく少ないんです。

アイデアと知恵と、それから金もうけのために、今までそれに目を付けた人がお金もうけてきたかもしれないけれども、これからほんとに大事なのは、人のために社会のために地球のために自分たちのために、この低コストで自分のアイデアが、新しいことが実現する、新しいサービスが実現するっていうことを誰がどこでやるのかっていうことなんです。だから、この国は今、政府がGAFA対策とか言ってますけど、そんなことをやっとる暇はない。つまり、未来のいい人間たちの関係の中に、われわれが、日本人が何をつくり出していけるのかということが、もうお金なくてもできますから。ので、アイデアとそれから情熱と、それから想いがあれば、それを実現していける。そのときに、この地震大国で高齢社会で、いろんな課題があるわが国ですけれど、わが国がこのインターネットの世界の中で新しい未来を切り開いて、世界中の人たちに貢献するというときがきて、次の20年があるんじゃないかと。インターネットの次の50年があるんじゃないか。ついでにいうとウェブが30周年ですので、ウェブの世界もまだ30年。つまり、20年とか30年とか50年の未来を出発するのにはとてもいいときですので、そういうときにこういう節目を迎えられたということで、そこにご尽力をされた方がここには皆さん集まってらっしゃいますので大変心強い。ここに集ってる人たちが力を合わせれば、今度は次の50年に対する大きな明るい出発が、力強い出発ができるんじゃないかと思います。そういうきっかけになるということで、今日お集まりの皆さんのますますのご発展、それからもちろん、ブロードバンドタワーの20年をお祝い、そしてこれからの発展を祈念いたしまして、私のお祝いの言葉とさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

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