株式会社メディアドゥ様

コンテンツ配信エンジン「md-dc」用の新ストレージ基盤にEMCアイシロンを採用
配信能力の強化と事業継続対策に貢献

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課題・要望 業種 製品・サービス
電子書籍配信用ストレージの強化と
遠隔バックアップの実現
情報通信 データセンター・ストレージ

電子書籍の流通事業を手がける株式会社メディアドゥでは、独自開発のコンテンツ配信エンジン「md-dc」を活用して電子書店へのデータ配信を行っている。従来は名古屋地区のデータセンターでシステムを稼動させてきたが、配信能力の強化と遠隔データ保全を図るために、東京地区にも新たなシステムを構築することを決断、ブロードバンドタワーの大手町データセンターに拠点を構えた。また同社では、そのためのストレージとして、ブロードバンドタワーが提供・サポートするEMC社製スケールアウトNAS「EMCアイシロン」を採用、ビジネスの成長に役立てている。

新たなコンテンツ配信エンジン用ストレージが必要に

thumb 株式会社メディアドゥ
技術本部 技術部
部長補佐
山田 祐市氏

スマートフォンやタブレットの普及に伴って、急速な成長を遂げつつある電子書籍マーケット。最近ではコミックや雑誌、書籍などの出版物が次々とデジタルコンテンツ化され、安価な費用で手軽に楽しめるようになっている。

東京都・千代田区に本社を置くメディアドゥは、こうした電子書籍の流通事業を手がける企業である。リアル出版物の世界では、「取次」と呼ばれる卸売企業が出版社と書店の仲立ちを務めているが、同社はこれと同様の業務機能をデジタルコンテンツ流通の分野で提供。大手出版社など500社以上のコンテンツホルダーから利用許諾を受けた電子書籍を、様々な電子書店に対して配信している。

また、もう一つ見逃せないのが、電子書店を開業したいと考える企業へのソリューション提供も行っている点だ。

「当社の電子書籍配信用プラットフォームをご活用頂くことで、電子書店ビジネスをスピーディに立ち上げることが可能。既に多くのお客様が当社のサービスでストアシステムを構築されており、特にキャリア公式コンテンツ『コミック』カテゴリでは約20%のシェアを獲得しています」と語るのは、同社 技術本部 技術部 部長補佐 山田 祐市氏。エンドユーザーの利便性を高めるために、タテヨコ自在読み機能「ユニバーサルフリック」を搭載した独自ビューワアプリ「MD Viewer」の開発なども行っていると続ける。

こうした同社のソリューションを下支えする重要な基盤の一つが、自社開発のコンテンツ配信エンジン「md-dc」だ。月間2億配信、連続稼働率99.999%という圧倒的な高性能・高信頼性を誇るmd-dcは、顧客企業やエンドユーザーに高品質なサービス提供を行っていく上で欠かせないものとなっている。

さらに今回、同社では、このmd-dcのさらなる増強プロジェクトに着手。ここで課題となったのが、新たなmd-dc用ストレージの導入である。山田氏はその背景をつぎのように明かす。

「これまでは、以前本社を置いていた名古屋地区のデータセンターでmd-dcを稼動させていたのですが、重要業務データの確実な保全や配信能力の強化を図るために、東京にも新たなデータセンター環境を構築することになりました。そこで、この東京md-dc用のストレージが必要になったのです」。

高い性能と運用管理性を評価しアイシロンを継続採用

元々同社では10年近く前から、md-dc用ストレージとしてEMC社製のスケールアウトNAS「EMCアイシロン」を活用している。山田氏はその理由を次の様に説明する。

「デジタルコンテンツ配信では膨大なデータを取り扱う上に、その容量も年々増加しています。当社としてもシステム管理者の数がそれほど多いわけではないので、通常のストレージ製品では運用が大変になってしまいます。その点、スケールアウト対応のアイシロンであれば、ノードを追加していくだけでリニアに容量や性能を拡張していくことが可能。また広大なストレージ空間をワンボリュームとして扱えますので、運用が煩雑になってしまう心配もありません」。
名古屋データセンターに導入されたアイシロンは、既に3世代目となっており、md-dcを支える重要なコンポーネントとして活用されている。

しかし、今回の「東京md-dc」開設にあたっては、あえてこうした経緯を一旦白紙に戻して、再度ゼロベースでの製品選定を行ったとのこと。

「最近ではいろいろなストレージ製品が登場していますので、各ベンダーから評価機を借りて、実際にその能力を検証してみたいと思いました」 と山田氏は語る。ところがいざ検証を行ってみると、カタログの謳い文句と実際の使い勝手が異なっていたり、思ったようにパフォーマンスが出なかったりと、なかなか同社の要件を満たせる製品は見当たらなかったという。

こうした検証結果を受けて、同社ではやはりアイシロンを継続採用するのがベストと判断。最新鋭機である「EMC Isilon X410」×6ノードの導入を決定した。

「このシステムが本格的に稼動を開始すると、名古屋と東京の2ヶ所のmd-dcから電子書籍配信が行えるようになります。これにより、今後の事業の発展にもしっかりと貢献できる環境が整いました」と山田氏は力強く語る。
ちなみに東京md-dcによるサービス開始は2016年秋頃を予定しているとのことだ。

システム構成図

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ブロードバンドタワーのデータセンターサービスを採用

また、新システムを収容するデータセンターについては、ブロードバンドタワーのデータセンターサービスを採用。山田氏はそのポイントを次のように説明する。

「日本のインターネットの中心である大手町にデータセンターを構え、大量のコンテンツ配信に耐え得る広帯域なネットワークを有しており、Oracle Exadata用の持ち込みラックにも対応実績がありました。技術力が高く我々の様々な要望にも丁寧に対応してもらえる、アイシロンの導入経験も豊富で一括して任せられる、数多くの有力企業で採用されているといった点も評価しました」。

なお、これと並行して、名古屋md-dcの環境でも改善を実施。こちらでは「EMC Isilon X400」×5ノードを稼動させていたが、ここにさらにニアラインストレージ「EMC Isilon NL400」×3ノードを追加。 ブロードバンドタワーの支援を得て、異なるモデルの統合一元管理を可能にする機能「SmartPools」も新たに導入し、ストレージ基盤全体を一つの大きなプールとして活用できるようにしている。

山田氏はその狙いを「たとえば当社では、従来型携帯電話向けのコンテンツ配信サービスも展開していますが、こちらでは容量数十KB程度のファイルが大量に存在する上に、アクセス数もそれほど多くない。そこで、こうしたデータをNL400に移行することで、容量と性能の最適化に役立てたいと考えています」と語る。

名古屋・東京間での遠隔データレプリケーションも実現

今回導入されたX410がその真価を発揮するのは、まだまだこれからが本番だが、同社では既に様々な導入メリットを見込んでいる。その一つが、電子書籍データをはじめとする重要業務データの確実な保全である。

「今後はアイシロンの遠隔レプリケーション機能『SyncIQ』を利用し、名古屋md-dcのX400と東京md-dcのX410間で相互遠隔バックアップを行います。これにより、万一どちらかのサイトが大規模自然災害や障害の被害を受けた場合も、もう片側の環境を利用してサービスを継続できます。当社では数多くの電子書店に対してソリューション提供を行っていますので、システムの安全性がより高まることは、ビジネス面でも非常に重要なポイントと言えます」と山田氏は語る。

コンテンツ配信サービスでは深夜にアクセスが増加する傾向があるため、一般的な企業のシステムのように夜間にレプリケーションを行いにくい面もある。しかしこの点についても「スケジューリングの工夫などを行うことで十分カバーできる見込み」(山田氏)とのことだ。

また、新たに導入されたX410のパフォーマンスに対しても、高い期待が寄せられている。「ストレージのレスポンスはユーザーへのサービス品質にそのまま直結しますので、パフォーマンスは高ければ高いほどありがたい」と山田氏。その点、X410搭載の最新OS「OneFS 7.1.1」では、ストレージ搭載のSSDをリードキャッシュとして利用できるようにする新機能「SmartFlash」もサポート。従来機と比較して約2倍のパフォーマンスを確保することができる。

「爆発的なヒット作品が配信された際などには、予想を超えるアクセスが集中するケースも考えられます。こうした際にも余裕を持って対応できる手段が用意されているのは心強いですね」と山田氏は語る。

同社では今回構築した環境をフル活用し、さらなる成長を目指していく構えだ。山田氏は今後の抱負を「高信頼・高性能な電子書籍配信システムを提供できるという当社ならではの強みを活かし、コンテンツホルダーや電子書店のビジネスにしっかりと寄与していきたい。それによってWin-Winの関係を一層強化できればと考えています」と語る。

ブロードバンドタワーのトータルサポートが大きく貢献

今回のプロジェクトを支援したブロードバンドタワーへの評価も高い。「東京md-dcの設置にあたっては、様々なデータセンター事業者に問い合わせを行いましたが、その中で一番迅速に、かつ真摯に対応してくれたのがブロードバンドタワーでした。システムの安定稼動を維持するために、リモート保守や拡張保守の提案を行ってくれた点もありがたかったですね。当社の要員が直接現地対応などを行わなくとも済みますので、より効率的な運用が行えるようになります。またSmartPoolsの導入などについても、ブロードバンドタワーの経験とノウハウが大いに役立ちました。今後もぜひ引き続き、手厚い支援をお願いしたいと思います」と山田氏は語った。

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「日本のインターネットの中心である大手町を新たなる配信拠点に加え、ビジネスを拡充していきます。ブロードバンドタワーが提供するアイシロンの拡張保守にも大いに期待しています。」

株式会社メディアドゥ
技術本部 技術部 部長補佐
山田 祐市 氏

企 業 名 株式会社メディアドゥ
http://www.mediado.jp/
創  業 1999年4月
所 在 地 東京都千代田区一ツ橋1-1-1
パレスサイドビル 5F
事業内容 ・デジタルコンテンツ流通・配信
・システム開発・提供
・インターネット広告取り扱い
・メディアコンサルティング

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